遺伝子組み換えで新アレルギー物質!
インゲン豆の遺伝子をえんどう豆に組み込んだところ、無害だったタンパク質がアレルギーを起こすものに変質したという報告が発表された。
種の壁を越えて遺伝子を組み替えることによる新たなリスクが明らかになった。
遺伝子組み換えで、無害なタンパク質がアレルゲンに
この遺伝子組み換えインゲン豆を進めていたのはオーストラリアの英連邦科学産業研究機関。オーストラリアでは毎年栽培されるえんどう豆の30%がゾウムシの被害にあっている。一方インゲン豆には被害が起きない。糖分の消化酵素の働きを阻害するタンパク質を作っているからだ。ゾウムシがインゲン豆を食べても栄養を消化吸収することができず餓死する。その殺虫タンパク質を作る遺伝子をえんどう豆にも組み込もうというのが開発の狙いだった。
フィールドテストの結果では、組み換ええんどう豆の99.5%に、有効性が確認された。
安全性についても、そもそもインゲン豆に含まれるたんぱく質はヒトはマウスに対して無害であることが証明されていた。
しかし遺伝子を組み替えたえんどう豆をマウスに与えたところ、アレルギー反応が現れてしまった。またいったんアレルギー反応が出たマウスは、卵白など他の食べ物に対してもアレルギー反応も引き起こした。
遺伝子は同じでも、別の種類の生物に組み込んだ場合、タンパク質を作る過程で思わぬ毒性を持ったものができるかもしれないということだ。
両方のタンパク質を詳しく調べてみると、構造に微妙な違いが見つかった。
オーストラリアの英連邦科学産業研究機関は、開発の断念を決定した。