2008年05月 記事一覧

2008年05月20日

メタボ対策商品ほんとに効くのはどれ① 「ナイシトール(漢方薬 防風通聖散)」編

 メタボリックシンドロームの検診が始まり、おなかの脂肪を減らすという商品が氾濫している。医薬品として販売されているなかでも大ヒットといわれるのが小林製薬の「ナイシトール85」。医薬品だけに、花王のヘルシアやエコナなどのような健康食品より効果はしっかりしているはずだ。しかし取材してみたところ、小林製薬の消費者対応は、花王以下のひどいもので、薬も効き目も企業独自では確認していないことが判明した。

薬品業界・健康食品業界が終結するメタボ撲滅キャンペーン
ナイシトールの効果を小林製薬へ聞いてみた
「データはあるが、社の方針で出せない」
「そもそもヤセ薬ではない」
横で指示するだけで、絶対電話に出ようとしない姑息な上司
しぶしぶ出してきた証拠の中身は、3倍量

薬品業界・健康食品業界が終結するメタボ撲滅キャンペーン

 今年の4月から「メタボ検診」(特定検診・特定保健指導)が始まった。40歳~74歳を対象に、定期健診で、内臓脂肪型肥満で高血圧、高血糖などの症状(いわゆるメタボリックシンドローム)の人を見つけ出す。早めに保健指導することで糖尿病や心筋梗塞、脳梗塞など予防するという試みだ。生活習慣病をあらかじめ予防することで、2025年には医療給付を2兆円節約できるというのが厚生労働省の目論見だ。

 一方で、「ちょっと小太りの方が実は長生き」「なぜ女性の方が数字が甘いのか」、「将来の医療費削減のためにと言っているが、メタボ指導を始めたら、現在の医療費増で財政がパンクしてしまう」など、メタボ検診への疑問点もささやかれている。
医薬品業界、健康食品業界は、一大市場に期待をかけ、メタボリックシンドローム撲滅キャンペーン(http://metabolic-syndrome.net/)を結成している。

医者の処方が必要な保険対象の医療用医薬品の場合、処方量が増えれば医療費削減にはつながらないという矛盾がある。一方、薬局で誰でも変える一般用医薬品(OTC薬ともいう)やサプリメントは、健康保険の対象ではない。消費者の財布の負担は増えるが、国の医療費の削減にはつながるわけだ。

筆者は、これまでも花王のエコナ、ヘルシアなどをはじめとしたメタボ対策商品について、独自の検証を行ってきた。

 消費者が自分で選んで購入すべきものだけに、ほんとに効果があるのか、また安全性はどれだけ確認されているのか?などの情報開示がとても大事だからだ。

 健康食品にだけ文句を言っていると思われたのか、さる健康食品業界の人から、「そんなことをいったら、医薬品だって結構いいかげんなものがあるのに」という批判めいた告げ口をされた。

 そこで、サプリだけでなく医薬品についても調べてみようと思った次第だ。 

ナイシトールの効果を小林製薬へ聞いてみた(小見出し)

メタボ対策医薬品の一番人気は、なんといっても小林製薬の「ナイシトール85」だろう。おじさんのぽっこり出たお腹を輪切りにすると内臓脂肪がびっしり、「ナイシトール」でそれが見る見る減っていくというCMで有名だ。(写真またはビデオ)

産経新聞によると、2006年3月に発売開始され、06年度で35億円、07年度には50億円余と大ヒット商品となったものだ。

中身は、昔からある一般的な漢方薬で「防風通聖散(ボウフウツウショウサン)」という。

ただ、おもしろいことにこの「ナイシトール」、CMや新聞の広告では盛んに中年親父の内臓脂肪を減らすぞと宣伝しているものの、薬の効能書きを見ると、内臓脂肪とは一言も書いていない。
効能書きはこうだ
 「腹部に皮下脂肪が多く、便秘がちなものの次の症状:肥満症、高血圧の随伴症状(どうき、肩こり、のぼせ)、便秘、むくみ」

 「肥満症」って書いてあるじゃないかと思われるかもしれないが、最初に皮下脂肪と書いてあるのを見過ごすわけにはいかない。メタボは別名内臓脂肪症候群といわれるようにで皮下脂肪を内臓脂肪を区別している。特に問題なのは内臓脂肪だといわれている。皮下脂肪を落とすだけでは意味がないのだ。

 また効能書きには「高血圧の随伴症状」と書いてあるのに、添付文書では服用前に「高血圧」の人は医者に相談しろと書いてある。高血圧の人は悩んでしまうだろう。

 その効能書きの一字一句は、1975年に厚生省が定めたものだ。古代から伝わる漢方薬の書誌の記述を元に210種類の漢方薬について定められたものの一つなのだ。だからナイシトール独自のものではなくて、「防風通聖散」を使っている他社の医薬品にもまったく同じ効能が書いてある。

 古代の書誌の時代にも、また75年当時にもメタボなんていう概念があったわけはなく、また内臓脂肪も皮下脂肪も区別していなかった。

 知り合いの薬剤師の人によると、この防風通聖散という漢方薬は、これまで女性の便秘の薬としてよく処方されたきたものらしい。やせ薬というよりは下剤代わりだったようだ。

 ただ、その中の「肥満症」という効能に目をつけた小林製薬は、独自に「ナイシトール」という名前をつけて、いかにもメタボの内臓脂肪も減らすぞというイメージを加えてさ販売。大ヒットを飛ばしたわけだ。

 そこまでやる以上、当然内臓脂肪を本当に減らすことを確認しているのだろう。果たしてどれくらい効き目があるのか調べようとしたが、小林製薬のホームページのどこを見ても、効果に関する情報がない。花王のエコナやヘルシアなどが、簡単にホームページでアクセスできるのとは対照的だ。

 そこで仕方がないので、直接小林製薬に問い合わせてみた。

 そこでひとつ乗り越えなければならない問題がある。本来理想的なのは、直接商品を開発した部署担当者に回してもらって、論文などの資料を見ながら説明してもらい、質問するというのがベストだ。

 だが、すでに皆さんご存知のことだと思うが、フリーのジャーナリストが取材を依頼しても、広報でチェックされ、会社にとってのメリットがないと判断されるや取材拒否される。ましてや今回のような、商品について批判的に質問してくるような取材などまず受け付けられない。だから、仕方なく商品を購入して、客として「お客様相談室」に問い合わせるわけだ。

植田 ナイシトールを買った者なんですが、どれくらい飲めば、どれくらい内臓脂肪が減るとかいうデータがあれば見せてもらいたいんですけれども

お客様相談室Aさん 「効き目のデータということですか?」

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2008年05月16日

オーストラリアのニュース番組で携帯電話問題特集1

オーストラリアのテレビニュース番組「トゥデイ・トゥナイト」で、携帯電話の危険性について9分程度の特集が放送されました。
WHOと13カ国が共同で進めている携帯電話と脳腫瘍の関連を調べるインターフォン研究プロジェクトのオーストラリアの責任者であるブルース・アームストロング博士が登場。

「携帯電話の有害性を示す証拠が強くなってきている」とコメントしています。

また、現在の携帯電話の基準値は、頭と携帯電話を2.5cmくらい離した状態で計測されている。そのためズボンやシャツのポケットに入れていた場合には、体が吸収する電磁波の強さは、現在の基準値(2W/kg)を越えてしまうということが計測データで示されています。

番組は英語ですが、Next-upというヨーロッパのグループのサイトや、オーストラリアのニュース番組のサイトで見ることができますl

以下番組内容の抄録

携帯電話の安全
レポーター:ローラ・スパークス
放送日付:2008年5月2日

2000万台を超える携帯電話がオーストラリアで使われている中、今週の携帯電話の有害性についての放送には、大きな反響が寄せられた。

測定した4台の携帯電話のうち、3台が安全基準を超過していることが明らかになった。

放送前から、オーストラリアの携帯通信協会は自社ウェブサイトで、
トゥデイ・トゥナイト」で放送されたテストは、オーストラリアの安全基準を測る標準検査手順を用いていない」というコメントを掲示している。

シドニー大学のブルース・アームストロング教授は、携帯電話と腫瘍の間の関連について10年間研究している。
「有害な影響を支持する証拠が強くなってきていると聞けば、人々がショックを受けるかもしれないと思う」と、彼は言う。

EMC Technology社は、携帯電話から電磁波の安全を測定する会社である。
「現在の基準は、携帯を身に着けた状態での試験ということになっているが、しかし実際には、体から2.5cm程度距離を開けた状態で調べられている」と社長のクリス・ゾンボラス氏は語る。

彼はトゥデイ・トゥナイトのために4台の携帯電話の電磁波を測定した。
問題は、ブルートゥース装置やイアホンマイクを使って、携帯電話本体をズボンやシャツのポケットに入れていた場合、安全基準をクリアできるのかという点だ。

「現在の規制や基準は、携帯が体に直接接触した状態を想定しているものではない」と、彼は言う。
「消費者は、それを意識しているべきだと思う」

規制当局は、体と携帯電話を密着させないようにとメーカーも勧めていると言う。

2008年05月14日

メタボに効くと宣伝したら違法だった小林製薬のナイシトール

 メタボ対策漢方薬としてダントツの売上げを誇っている小林製薬の「ナイシトール85」。しかし、内臓脂肪への効果を示すCMは薬事法に抵触する可能性のあることが判明した。同じ成分を使った他社メーカーは「あくまで皮下脂肪への効果」と言って販売している。

 訂正を指導すべき大阪府薬事課は「内臓脂肪への効果を宣伝したら違法」と認めるものの、小林製薬も皮下脂肪の効果しか言っていないと、なぜか弱腰な対応。そもそも「ナイシトール85」という商品名も違法の疑いがでるが、すでに許可を出した厚生労働省は「国が許可を出しのだから問題はない。文句はメーカーへ」という責任回避の発言に終始している。

 小林製薬とロート製薬のCM比較!減るのは内臓脂肪?皮下脂肪?
 ロート製薬「あくまで皮下脂肪への効果と考えてください」
 大阪府薬事課「内臓脂肪を減らすといったら違法だが…」
 小林製薬「内臓脂肪を減らすとは言っていない」
 そもそも商品名「ナイシトール85」の意味は?
 許可した根拠も説明しようとしない厚生労働省
 

小林製薬とロート製薬のCM比較!減るのは内臓脂肪?皮下脂肪?
漢方薬では異例の年間売上高50億円という大ヒット商品となった小林製薬の「ナイシトール85」。メタボ対策として内臓脂肪への効果を全面に打ち出したのが大ヒットの理由だ。

その成分は、小林製薬のオリジナルではなく、昔から使われている「防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん)」という漢方薬である。当然ながら他所のメーカーも同じ漢方薬を使った商品を販売している。その一つが、ロート製薬の「和漢箋・防風通聖散」という商品だ。

 この2社のテレビCMを見比べてもらいたい。

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