2007年01月 記事一覧

2007年01月31日

マルチビタミンから高濃度の鉛 米

アメリカのコンシュマーラボという団体が行った調査で、21種類のマルチビタミン剤を検査したところ、半数以上に問題を発見。

最も問題なのは、女性用のマルチビタミン剤で、1日用量あたりについて15.3マイクログラムの鉛を検出。カリフォルニア州の基準の10倍だという。

また、子供用のマルチビタミン剤で、ビタミンAの量がラベルに記載された量の216%含まれていた。これは9歳児の上限値をはるかに超える量になるという。

出典)Scientific American Jan.23 2007

ビタミン剤の必要性に疑問?

心臓病、ガン、骨粗鬆症の予防のためにアメリカ人の52%は、何らかのビタミン剤を摂っているという。ほんとうに効果はあるのだろうか?

以下、ワシントンポスト紙2007年1月16日の記事の要約。

「今、現在ビタミン剤を摂っている人を止めさせる理由は無い。だが、今摂っていない人には、勧める理由も無い」アメリカ国立衛生研究所のダイエタリーサプリメント局のポール・コアテス局長は語る。

有効性に疑問であるばかりでなく、いくつかのビタミンについては、副作用の可能性も指摘されている。

たとえばビタミンA。視力や免疫力の維持に必要だといわれているが、過剰に摂ると骨粗鬆症のリスクが増加する可能性がある。またベータカロチンは体内でビタミンAに変化する物質。ベータカロチンの豊富な果物や野菜を多く摂ると肺ガン予防になるという証拠がある。

しかし喫煙者にベータカロチンのサプリメントを与えたところ、逆に肺ガンのリスクが増大したという話は、有名なところだ。

また葉酸も問題が指摘されているという。葉酸は、特に妊娠初期の胎児の二分脊椎という病気の予防に効果がある。そのためにアメリカ食品医薬品局(FDA)は、1998年から、葉酸を強化した小麦粉やパスタなどを推奨してきている。

しかし最近の研究で、老人には、葉酸の過剰摂取は、貧血のリスクを増し、また認知症などのリスクも上げるという。

出典)ワシントンポスト Jan.16,2007

続きを読む "ビタミン剤の必要性に疑問? " »

2007年01月30日

クローン牛も"オーガニック"?

クローン動物の肉であっても、オーガニックの認証マークを付けられるか?

 昨年12月にアメリカ食品医薬品局(FDA)が、クローン動物の肉と牛乳は、食品として安全だとい報告書を発表した。その後で、クローン動物を、有機基準に沿って飼育した肉が、オーガニックとして認められるか、米国内で議論が紛糾してきている。

 「たとえクローン動物であっても、有機的に飼育されたのならオーガニック食品として認められるべきだ」とバイテク企業関係者は主張。

 一方、科学者や市民団体からの強い反対もある。

 有機食品の定義を決める権限のあるのはアメリカ農務省。その官僚は「今春にも諮問委員会で検討されることになるが、難しいだろう」と予測する。

 反対派は、「遺伝子組み換え植物は有機とは呼べない、クローンも同じだ」と主張。しかし、バイテク企業は「遺伝子組み換えとクローンは別物。クローン動物の遺伝子は組み替えられてはいない」と主張。12月のFDAの安全宣言は、その主張を受け入れたものだ。

他にも反対派は、「そもそも、有機とは、自然のプロセスにしたがって育てたものを意味する。自然との調和のなかで作られたもので、自然を改変したものは有機ではない」と主張。

一方バイテク派は、「自然のプロセスといっても、USDAは、人工授精の動物も有機と認めているではないか」と反論。

その他にも、クローン動物は生物多様性を減少させるという意見もある。

米国の有機食品のルールを決めるUSDAの有機基準委員会の次回会議は3月の予定。

出典)Washingtonpost, Jan.29,2007


続きを読む "クローン牛も"オーガニック"? " »

2007年01月29日

2011年オリンピックサイトで放射能汚染

 2011年にロンドンで開催予定のオリンピックの選手村用地が、放射性廃棄物で汚染されていることが発覚した。

 表土中のラジウムとウラニウムの量は、安全ガイドライン値の3倍以上だと指摘する報告書が14年も前に作成されたいたにもかかわらず、ロンドン開発庁の手に渡ったのは昨年だという。

 問題の放射性廃棄物は、1950年代後半に、不使用の汚水槽に捨てられたものだという。

文化省のテッサ・ジョーウェル大臣は、「土壌の浄化にかかる費用は当初の2倍の50億ポンドかかるだろう」と認めた。

 メインスタジアムと水泳競技用プール用地も汚染されていることも、昨年発覚している。

出典: Daily Mail 27 January 2007

続きを読む "2011年オリンピックサイトで放射能汚染" »

空輸農産物はオーガニックじゃない!?

「飛行機で空輸された農産物は、有機農産物とは言えない」イギリス最大の有機農産物の認証団体「Soil Association」が、有機認証の基準変更を検討していると発表した。

地球温暖化に関連してフードマイルという、農産物の輸送距離によるCO2の排出を懸念したもの。

1月26日に開催されたSoil Associationの年次総会で、「空輸で輸入された有機農産物は、有機とみとめない」という案が提出された。今後1年間かけて議論を行うという。

Soil Association理事長のパトリック・ホールデン氏は、「農産物の輸送距離を短くという世論は、大きくなってきている。我々も真剣に考慮すべきだ」と述べた。

議論は賛否両論あるという。 本来、多くの有機農産物は、近くの地域の小規模農家で生産されていた。しかし有機農産物のブームによって、大企業も市場に参入。輸入品も増えたことへの批判的意見は確かに存在する。

一方、輸送距離だけでなく、農産物の生産にかかるエネルギーも考慮すべきという反論もある。外国でこそ効率的に作れるものは、輸入した方がよいとい意見もある。

また、フェアトレードとの関連も重要という意見もある。途上国の農家が直接先進国の市場にアクセスできる権利を認めるべきということだ。

出典) Guardian Unlimited Jan.26 2007