クローン動物の肉であっても、オーガニックの認証マークを付けられるか?
昨年12月にアメリカ食品医薬品局(FDA)が、クローン動物の肉と牛乳は、食品として安全だとい報告書を発表した。その後で、クローン動物を、有機基準に沿って飼育した肉が、オーガニックとして認められるか、米国内で議論が紛糾してきている。
「たとえクローン動物であっても、有機的に飼育されたのならオーガニック食品として認められるべきだ」とバイテク企業関係者は主張。
一方、科学者や市民団体からの強い反対もある。
有機食品の定義を決める権限のあるのはアメリカ農務省。その官僚は「今春にも諮問委員会で検討されることになるが、難しいだろう」と予測する。
反対派は、「遺伝子組み換え植物は有機とは呼べない、クローンも同じだ」と主張。しかし、バイテク企業は「遺伝子組み換えとクローンは別物。クローン動物の遺伝子は組み替えられてはいない」と主張。12月のFDAの安全宣言は、その主張を受け入れたものだ。
他にも反対派は、「そもそも、有機とは、自然のプロセスにしたがって育てたものを意味する。自然との調和のなかで作られたもので、自然を改変したものは有機ではない」と主張。
一方バイテク派は、「自然のプロセスといっても、USDAは、人工授精の動物も有機と認めているではないか」と反論。
その他にも、クローン動物は生物多様性を減少させるという意見もある。
米国の有機食品のルールを決めるUSDAの有機基準委員会の次回会議は3月の予定。
出典)Washingtonpost, Jan.29,2007