2006年12月 記事一覧

2006年12月18日

ナノテク食品が氾濫?

ナノテク食品は氾濫するか?

すでに、大手の食品企業は、ナノテクに投資をしている。

アメリカのウッドロー・ウイルソン国際センターでは、既に市場に出ているナノテク商品のデータベースを作っている。

その中で食品関連の商品は、29品目に過ぎない。一番多いのは健康・フィットネス関連で229品目

食品関連の多くは、抗菌加工した食品容器・包装商品。韓国サムスン社のナノシルバーを使った冷蔵庫などがある。

アメリカ製サプリメント商品もある。「ビタミンB12スプレー画像の確認
」。子どもの口のなかにスプレーすると、ナノサイズのビタミンが口の中の粘膜からすみやかに吸収され、血液を通して全身に送られるのだという。通常の錠剤やカプセルで摂取するのに比べて、吸収効率が上がるのだという。


純粋な食品は、今のところ3品目。一つは中国企業の「ナノティー」。緑茶からのセレニウムの吸収が10倍になるという。二つ目はイスラエル製の「キャノーラ・アクティブ・オイル」

アメリカ・ウッドロー・ウイルソン国際センターのナノテク商品データベース出典)Guardian online 2006/12/17

2006年12月14日

中国でイタイイタイ病!

中国広東省バッテリー工場で、カドミウム中毒が多発。工場労働者が労災を求め訴えている。

被害者の中には、労働者の2歳の娘も含まれている。

Zou Huaqiongさんは、広東省のHuizhou Xiajinバッテリー製造工場に働いていた。妊娠4ヶ月のときに、多くの労働者にカドミウム中毒と疑われる症状が発生。

21歳のFu Hongqinさんは、2004年にカドミウム中毒だと診断された。肝臓障害に加え、骨が徐々に溶けていくという症状で、2006年1月に肝臓疾患で死亡。

中国では、2001年10月27日に労災予防管理法が制定されているが、有効に機能していないと言われている。

今回のケースでは、テストの結果、2名がカドミウム中毒と認められ、177人にも血液中のカドミウム濃度が異常に高い状態だと認められた。犠牲者の多くは、強度の痛み、頭痛、頭髪の減少などにみまわれている。

マスコミで取り上げられた結果、地方政府が解決に乗り出し、2006年に責任を認めて、医療費の支払を行なうと発表した。工場は、法的責任を果たすと明言した。

しかし、被害者の女性たちは「ウソだ」と記者会見で語る。

「補償額として支払われたのは、3000元(45000円)~20,000元(30万円)程度にすぎない」

被害者の一人Zhou Huaqiongさんは、妊娠中も工場で働いていた。2歳になる娘のRou Rouちゃんの体には、お腹を除いて肌が黒くなっている。

Zhouさんには8000元(12万円)が支払われたが「これが補償といえるのか?今後、症状が悪化していったら、8000元が何の役に立つのでしょう」とかたる。

女性たちは、更なる補償を求め告訴。現在裁判が進行中である。

http://www.chinadaily.com.cn/china/2006-12/12/content_757051.htm

2006年12月13日

親の農薬汚染の影響が 子供・孫へも

親の農薬汚染の影響が、子どもや孫にも影響するかもしれない。

ワシントン州立大学のマイケル・スキンナー博士たちの研究。

これまでも、ラットの実験で、ビンクロゾリンという農薬による精子の異常が、農薬にさらされた父親だけでなく、息子以下4世代にわたり影響を受け続けるという研究を行なっていた。

今回の研究では、息子たちに受け継がれるのは精子の異常だけでなく、乳がん発症率が10倍なるほか、前立腺がん、腎臓がん、高コレステロール血症、免疫異常などにも及ぶというもの。

http://www.discover.com/issues/dec-06/rd/environmental-toxins-epigenetics/

適度な運動で大腸がん・乳がん減少

一日1時間程度の運動で、大腸ガンにかかりにくくなるという研究が発表された。

ヨーロッパ10カ国41万3千人を対象とした研究。

国際ガン研究機関(IARC)のクリスティン・フリデンレイッチ博士。

適度な運動と大腸がんの関連を調べたところ、最も運動をしているグループでは、大腸がんリスクが22%減少した。

直腸がんについては予防的効果は見られなかった。

また別の研究では、乳がんにもかかりにくくなるという。

アメリカミネソタ州のマヨ医科大学の研究で、55歳から69歳の女性を36,000人を対象にしたもので、最も運動をしているグループ(水泳やジョギングなどを週に2回以上)では、ほとんど運動をしていないグループと比べ乳がんの発症率が14%低かったというもの。

メカニズムは不明だが、運動で脂肪が減ることで、女性ホルモンの量が減ることが原因ではないかと推測。閉経後の女性の場合、脂肪が女性ホルモン最大の発生源であるという。

「更に研究が必要だが、運動が乳がん予防に効果があるとしたら、公衆衛生上の意味が大きい」と語る。

http://sciam.com/article.cfm?chanID=sa003&articleID=DFCEBBAF79842C2E6FCA7B77741DE3A6

http://sciam.com/article.cfm?chanID=sa003&articleID=9F667326187D83F1EF7C6AA0784808F6

http://www.dailymail.co.uk/pages/live/articles/health/dietfitness.html?in_article_id=422015&in_page_id=1798&in_a_source=

2006年12月12日

無線LANの電磁波は安全?

無線LANの電磁波について、2006年12月11日イギリス・タイムズ紙の記事の要約です。

以下記事要約

無線LANをはじめとするワイアレスネットワークの安全性について、海外で懸念の声が上がっている。

学校、事務所、公共機関などで、無線LANネットワークの設置が増えている。近い将来には、街全体がホットスポットになり、どこにいてもインターネットに接続できる環境になる可能性がある。

現在安全と考えられているレベルよりはるかに弱い電波であるが、健康被害の可能性を憂慮する声が徐々に増大してきている。

保護者からの要請により、ワイアレスネットワークを撤去する学校が増えている。オーストリアのザルツブルグ市では、市の衛生局が、学校や幼稚園では、無線LANやコードレス電話を使用しないように勧告している。

カナダでは、オンタリオにある、レイクヘッド大学は、構内の無線LANをすべて撤去した。副学長のフレッド・ギルバート博士は「体の組織や細胞への生理学的影響、行動障害の可能性を無視できない」と指摘する。

今年9月には、世界中の30人の科学者たちが「現在我々が浴びている電磁波の有害性を示唆する科学的証拠について、完全に中立な立場からの再評価を求める決議に署名した。

アイルランド環境医士会(IDEA)も、政府に対して電磁波の健康影響についての評価を求める声明を発表している。

ロンドン南部のメルトン市議のデイビッド・ディーン氏は、自分自身生きるアンテナのようだという。「無線LANを設置しているかどうか、家に入っただけで分かる。頭のなかで音がし始める」

「前の職場では、無線LANが設置され10分以上耐えられなかった。上司に相談したが、撤去はされず自分が辞めるしかなかった。心臓の鼓動は速くなり,物が二重に見え始め,ひどい頭痛が起こる。頭をアームロックで締め付けられる感じだ」

「また、小さな子どもが狂ったように泣き喚く家を訪問したこともある。両親に2日間無線LANを止めるように言ったら、こどもの様子が変わったというケースも2回ほど経験している」

「無線LANの電磁波は、携帯電話中継基地局からの電磁波ととても似ている」とイギリスの団体パワーウォッチの代表アラスダイル・フィリップ氏は言う。

「携帯電話中継基地局からの電磁波については、健康影響を指摘する研究が存在する。ラトビアでの研究では966人の子どもで、行動や記憶、注意力の低下が確認されている。影響がでる曝露のレベルは、無線LANのある教室で子どもが浴びるのと同じレベルだ」

イギリス政府の健康保護庁(HPA)のマイケル・クラーク博士は、「我々の測定では、学校での無線LANによる曝露は、国際ガイドラインの20万分の1に過ぎない。携帯電話の場合は50分の1にもなる。だから、無線LANのある教室に1年間い続けると、携帯電話を20分使い続けるのとが同じ位の曝露になる計算だ。もし無線LANを撤去すべきだとなると、携帯電話の中継基地局も、FMラジオもテレビ局も撤去すべきということになる。電磁波のレベルは同じくらいだからだ。

フィリップ氏は、反論する。「現在のガイドラインは、短期的な熱効果による影響しか見ていない。微弱な電磁波を長期間浴び続けることによる影響は見ていないのだ。我々は、電磁波の信号が、人体の中の電気信号や化学物質による情報伝達システムに干渉するのではないかと思っている。

判断の難しいところは、必ずしも全ての人が同じように電磁波の影響を受けるとは言いがたいことだ。
アイルランド環境医師会のエリザベス・カレン医師は、「全体の人口のなかのある特定のグループが、特に電磁波の影響を受け易いのだろうことを示唆する研究がふえてきている。

人口の5%程度は、このような高い感受性を持っていると考えられる。スウェーデンでは障害と認められている。

現在、エセックス大学で、過敏症との自覚のある人と普通の人を対象に、携帯電話中継基地局からの電磁波を浴びせた場合と浴びせない場合での集中力や記憶力の変化を比較するテストが実施中。


出典)Times online 2006 12/11

2006年12月10日

アガリクス 肝臓障害で新論文

ガンに効くというアガリクスで、肝障害・死亡。新たな症例が報告された。

国立がんセンター東病院の向井 医師らによる報告。

ガン患者3名が肝臓障害を起こし、そのうち二人は、劇症肝炎で死亡。

3人ともアガリクスを摂取していた。一人は、アガリクスを辞めたところ、徐々に肝臓機能は回復した。しかし再度アガリクスを摂取しはじめたところ、再度肝臓機能が悪化したという。

向井医師らは、「他の要因も、完全には払拭できないが、アガリクス抽出物と肝臓への障害の間に強固な関連が疑われる」と論文の中で述べている。
また、「アガリクスを含む多くの代替医療について、科学的な臨床試験による評価が必要」と結論付けている
An Alternative Medicine, Agaricus blazei, may have Induced Severe Hepatic Dysfunction in Cancer Patients.
Mukai H, Watanabe T, Ando M, Katsumata N.
Jpn J Clin Oncol. 2006 Nov 14